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『 こども園にあるカフェ。~手を伸ばせば関わりももてる場所~ 』

 

 

首都圏には一般の方が利用出来るカフェやベーカリーが併設された幼稚園・保育園はいくつかありますが、仙台では珍しい環境のカフェになると思います。

 

そもそも「なぜこども園の敷地内にカフェを作るのか?」

こういった意見もあるのではと思い、文章は苦手ですが一人の大人として、カフェ経営者の一人として、そして保育士の一人として思い考えていることを書かせて頂こうと思います。

 

 

そもそもカフェというのはすごく曖昧な存在の場所です。

コーヒーやお茶を飲むところであるのは間違いないけれど、そこに何を求めて行くかは人それぞれ。

 

美味しいコーヒーや食べ物が目当てだったり、1人でゆったりくつろぐ時間、本を読む時間、友達と会いおしゃべりする為や、1人パソコンで仕事や仕事の打ち合わせに使ったり、お店の人に会う為だったり。

 

何を目的に訪れるか?がこんなにも様々で不特定多数の人が集まる小さい社会のような場所って他にはないと思います。

 

 

カフェを訪れる人の目的は様々あるけれど、でもこのお店はこども園にあるカフェですからフッと顔をあげれば視線の先には常に”子ども”がいる。

 

大袈裟だと思われるかもしれませんが、子どもとは言いかえれば自分も含めた世界の未来。そのたくましく純粋な姿から生まれる可能性は未来への希望そのものだと思っています。

 

 

よく”社会で子どもを育てよう”のような事が言われます。

でも実際自分に子どもがいる人や特別意識がある人でなければ、子ども達のことを自分に関係があること、いわゆる”自分事”として感じるのは難しいものです。

 

 

ですが、彼ら彼女らが生き成長していく年月の中で、いつかどこかで自分と関わりが生まれるかも知れない。 

もしかしたら十数年後、彼ら彼女らと一緒に仕事をしているかもしれない。

 

少し想像力を働かせれば、自分達の未来にも関係してくる”自分事”になり得ると思うんです。

 

そう思えば、頭の片隅にいつも”子ども=未来”があるかないか?は子ども達にとっても自分達にとっても、とても大切なことだと思っています。  

 

なにも子どもを中心にした社会にするべきだ、と言いたいのではなくて、ただ自分たち大人が何かを考え何かを為す時、視線の先には”子ども”という存在がいる。

そのことをいつも忘れないようにしていたい。

 

このカフェに来る人々の目的は様々だとしても、子ども達がいる風景が当たり前としてあり、何気なく見ていたり声をかけてみたり、たまには一緒に遊んでみたり。

 

子ども達の為に何か良いことやるぞ!と、意気込むのじゃなく、同じ空間にいて手を伸ばせば関わりももてる場所。

 

そういう場所はありそうでなかなかなくて、こども園という環境の中にあるカフェだからこそ作れると思っています。

 

 

カフェ本来の在り方として人それぞれいろいろな目的を持って訪れるけれども、いつも身近に子ども達の姿があり声が聞こえてきたりしている。

子どもも社会の一員として、そして一緒に未来を作る一人の人間として、当たり前にここにいる。

 

カフェという小さな社会(コミュニティ)の中で、子どもも大人も未来を感じれる場所。そして未来に希望を感じれる場所。

そんなカフェに出来たら良いなと思ってます。

 

Café 1un 2deux 3trois, soleil!

(カフェ アンドゥトロワ,ソレイユ!) オーナー/鈴木靖

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